ロジクールの人気マウス「M650」を長年使ってきた方の中には、後継モデル「M750」が気になっている方も多いのではないでしょうか。
しかし「見た目はほとんど同じだし、本当に買い替える価値があるの?」と迷う人も多いはずです。
私自身、M650を4年間ほぼ毎日使い続けてきました。そして先日M750に乗り換えてみると、デザインや質感の微妙な違い以上に、“使い勝手”の進化をはっきりと感じました。
この記事では、M650を4年使ったからこそ気づけた不満点と、M750での改善ポイントを中心に、握り心地・クリック感・静音性などを徹底比較。
読後には、「自分にとってM750は買い替える価値があるのか」が明確に判断できるはずです。
M650とM750はここが凄い!愛用者が語る4つの共通魅力

ロジクールのM650とM750は、一見するとデザインこそ近しいものの、どちらも使い心地の完成度が非常に高く、長時間の業務を支える信頼できるマウスです。
ここでは、4年間M650を使い続け、M750にも乗り換えた私が感じた「両モデルに共通する4つの魅力」を紹介します。
① 静音クリックで、集中を妨げない
最も印象的なのは、クリック音の静かさ。M650もM750も「SilentTouchテクノロジー」により、クリック時のカチッという音がほとんど響きません。
在宅ワークで家族が近くにいる環境でも、オフィスで隣の席との距離が近い場合でも、気を使わずに使えるのが嬉しいポイント。
私自身、夜間の作業でもクリック音が気にならず、集中を維持できるのを実感しています。
② 適度な重量でブレない操作感
マウスが軽すぎると細かい操作でカーソルがブレやすく、逆に重すぎると長時間の操作で手首が疲れてしまいます。
M650とM750はその中間を突く「絶妙な重量バランス」。
資料作成や図面確認など、長時間の操作でも安定しており、1日中使っても疲れにくい点が共通しています。
特にビジネスユーザーにとって、この「軽すぎず重すぎない設計」は生産性を左右する重要な要素です。
③ SmartWheelによる快適なスクロール操作
両モデルに搭載されている「SmartWheel」は、軽く回すと精密なスクロール、勢いよく回すと高速スクロールに自動で切り替わる優れもの。
この機能のおかげで、長い資料をチェックする際も、必要な部分をピタッと止められる精度を維持しつつ、一気にページを移動できます。
M650で初めて使ったときは「この滑らかさ、クセになる」と感じましたが、M750でも同じく自然な操作感が健在。
特にWeb閲覧やスプレッドシート作業など、縦スクロールの多い業務に最適です。
④ 手触りの良いマットな質感
見た目だけでなく、触れたときの「しっとり感」も共通の魅力です。
マットな素材は指先の汗や皮脂が目立ちにくく、長時間の作業でもベタつかず、常に清潔感のある印象を保てます。
私自身、毎日触れるものだからこそ、この質感の心地よさは大きなポイントだと感じています。
⑤ 高い汎用性:BluetoothとLogi Boltに対応
M650もM750も、接続方法の選択肢が広い点が大きな魅力です。
- Logi Bolt: USBレシーバーを介した接続で、高いセキュリティと安定性を確保。特に電波が混み合うオフィス環境や、セキュリティが重視される法人環境で真価を発揮します。
- Bluetooth: PCにレシーバーを挿さずに手軽に接続でき、対応デバイスを選びません。
用途に応じて使い分けられるこの汎用性の高さが、ロジクールのマウスを長く使いたくなる理由です。
⑥ Logi Options+による詳細カスタマイズ
ロジクール製品の真価は、専用ソフトウェア「Logi Options+」で引き出されます。
両モデルとも、サイドボタンやスクロールホイールなど、様々なボタンに**「特定のアプリごとに異なる機能」**を割り当て可能。例えば、Excel使用時は「元に戻す」、Zoom使用時は「ミュート」といった設定ができ、作業の手数を減らし、生産性を大きく向上させることができます。
M650もM750も、静音性・操作性・質感・接続性・カスタマイズ性のすべてが“仕事に集中できる環境”を支えてくれる設計。見た目はシンプルながら、ビジネスシーンで求められる快適さがしっかりと詰まった、ロジクールらしい完成度の高いシリーズです。
【核心】M650からM750へ買い替える決定的な「3つの進化点」
私が4年間使い続けたM650は、まさに“静かで安定した相棒”でした。
ただ、長く使うほどに「もう少しここが改善されたら完璧なのに…」と感じる場面も正直ありました。
そしてM750を実際に使ってみて、その“惜しかった部分”がすべて解消されていることに驚かされました。
ここでは、M650からM750への決定的な3つの進化点を紹介します。
① Easy-Switchで3台同時接続が可能に
M650を使っていた頃、私の最大の不満は「接続できるのが1台のみ」だったことです。
仕事用ノートPC、自宅PC、タブレットを使い分けるたびにBluetoothを再接続し直す必要があり、正直面倒でした。
M750ではこの弱点が完全に解消され、Easy-Switch機能により最大3台まで同時登録が可能になりました。
ボタンひとつで即座にデバイスを切り替えられるので、「資料はノートPCで確認、メモはタブレットで」といったマルチ作業がスムーズ。
在宅勤務やリモート会議のように複数端末を扱う機会が多い人にとって、これは大きな時短効果をもたらす進化です。

② サイドボタンに「横スクロール機能」が追加
M650にも搭載されていた「SmartWheel」は優秀でしたが、横方向のスクロール操作にはやや不便を感じていました。
特にExcelの大型シートや、ガントチャートのように横に長い資料を扱うとき、タッチパッドやスクロールバーに頼らざるを得ませんでした。
M750では、この点が見事に改善。
サイドボタンに横スクロール機能を割り当てられるようになり、左右の移動がスムーズに。
これにより、Excelの列間を素早く移動できるほか、タイムライン形式の資料確認も快適に行えるようになりました。
M650では「縦は快適、横はやや不便」だった操作感が、M750では完全にバランスの取れた操作性に進化しています。
③ DPI切り替えスイッチで作業精度が向上
M650には搭載されていなかったのが、DPI切り替えスイッチ。
この機能が追加されたことで、作業内容や画面環境に応じてカーソル速度を瞬時に調整できるようになりました。
私は自宅ではデュアルモニター、外出先ではノートPC単体という環境で作業しています。
M650では「外だとカーソルが速すぎる」「デザイン作業ではもう少し細かく動かしたい」と感じることがありました。
しかしM750なら、ボタンひとつで精密操作モードへ切り替え可能。
PowerPointでの細かいオブジェクト調整や、Illustratorのベクター作業でもストレスなく操作できるようになりました。
M750は、M650で感じていた“あと一歩足りない”部分を丁寧に補完したモデルです。
Easy-Switchによる利便性、横スクロール対応による操作性、DPI切り替えによる精度。
どれも一見小さな変化に思えますが、日々の作業効率を確実に底上げしてくれる「実務的な進化」です。
4年愛用した私が断言します――M750は、静音マウスの完成形に一歩近づいた進化版です。
【徹底比較】M650とM750の「握り心地」と「サイズ感」
ロジクールのM650シリーズとM750シリーズは、どちらも同じ形状設計を採用しており、手に馴染む丸みを帯びたフォルムと、ソフトラバーの質感が特徴です。
私自身、M650からM750に買い替えた際も、握った感覚はほとんど変わらず、自然に手になじむ使い心地でした。違和感なく移行できたのは、両モデルが共通のエルゴノミクス設計をもとに作られているからです。
ただし、サイズ展開(S/M・L)によって操作感やフィット感が変わる点には注意が必要です。下記の表で寸法を整理しておきます。
| 項目 | M650 S/M | M750 S/M | M650 L | M750 L |
|---|---|---|---|---|
| 重量(電池含む) | 101.4g | 101.2g | 115.4g | 111.2g |
| 高さ×幅×奥行 | 108.2×61×38.8mm | 107.2×61.8×37.8mm | 118.7×66.2×42mm | 118.2×65.6×41.5mm |
| ボディ形状 | 丸みを帯びたエルゴノミクス形状 | 丸みを帯びたエルゴノミクス形状 | 丸みを帯びたエルゴノミクス形状 | 丸みを帯びたエルゴノミクス形状 |
| 表面素材 | サイドに滑りにくいラバー加工 | サイドに滑りにくいラバー加工 | サイドに滑りにくいラバー加工 | サイドに滑りにくいラバー加工 |
⚫︎S/Mサイズ使用イメージ


手のサイズ(S/L)に応じた選び方の提案
▶ 小さめの手(S/Mサイズの方)
S/Mサイズは、指先で軽くつまむように操作したい方に向いています。
ノートPCと一緒に持ち歩くことが多い人や、狭いデスクスペースで作業する人にはぴったりです。
私も出張時にはS/Mサイズを使いますが、軽量で操作が素早く、クリックへの反応も軽快です。
▶ 手が大きめ(Lサイズの方)
一方で、手のひらが大きい方や、一日中マウスを握るデスクワーカーにはLサイズが快適です。
Lサイズはわずかに全長と高さが増しており、手のひら全体を包み込むような支え感があります。
長時間使用しても指や手首に無理な力がかからず、安定したカーソル操作がしやすいのが特徴です。
M650もM750も、「サイズ選び」が快適性を左右するマウスです。
どちらを選んでも形状・質感・握り心地は共通なので、購入時は「手の大きさ」「作業スタイル」「持ち運びの頻度」を基準に選ぶと失敗しません。
自宅やオフィスで長時間作業するならLサイズ、ノートPC中心の軽快な作業にはS/Mサイズ。
この一つの判断が、作業の疲労感を大きく変えてくれます。
まとめ:あなたのM750への買い替えは「必要」か?
M650を4年間使い込み、M750に乗り換えた私の結論として、M750はM650の基本性能の高さ(静音性、握り心地、SmartWheel)を維持しつつ、ビジネスの「かゆいところに手が届く」機能をプラスしたモデルです。
では、あなたにとってM750への買い替えは必要でしょうか?
おすすめできる人
- 複数デバイスを頻繁に使う人
- Excelや大型資料を扱う機会が多い人
- デュアルモニターやデザイン作業を行う人
まだM650で十分な人
- 接続デバイスが1台で完結している人
- 横スクロールやDPI切り替えの必要性を感じない人
M750は、静音性と生産性の両立を実現した「静音マウスの完成形」。特に複数端末をまたいで作業するビジネスユーザーにとって、時短効果と利便性は価格以上の価値があります。
この記事が、あなたの次の「相棒」選びの参考になれば幸いです。静かで快適なM750で、ぜひ日々の作業効率をアップグレードしてみてください。


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