北海道4泊5日(3泊4日)モデルコース体験記|知床から札幌まで大自然とグルメを巡る旅

限られた日数で北海道を満喫したい方へ――。今回ご紹介するのは、4泊5日(3泊4日)で知床から札幌までを巡ったモデルコース体験記です。雄大な自然に触れ、湖や滝の絶景に感動し、ご当地グルメを堪能。移動は多めですが、その分ぎゅっと濃い北海道を楽しむことができました。これから旅行を計画している方にとって、参考になるヒントが見つかるはずです。

目次

旅の概要

■旅程概要

  • 1日目 成田 → 新千歳空港到着、空港周辺泊
  • 2日目 トマム(雲海テラス)、扇ヶ原展望台、湖底線路、然別湖、タウシュベツ川橋梁、帯広(豚丼)、釧路(つぶ焼き)
  • 3日目 摩周湖、神の小池、知床(フレペの滝、知床五湖、オシンコシンの滝、天に続く道)、網走(海鮮)
  • 4日目 網走(ブランジェアンジュのパン)、銀河の滝、三国峠、美瑛(白金青い池)、松尾ジンギスカン、札幌(居酒屋で海鮮)

■北海道で食べたご当地グルメまとめ

  • 帯広名物 豚丼(かしわ) … 炭火焼き豚肉×甘辛ダレのご飯がすすむ一品
  • 釧路「つぶ焼きかどや」 … 釧路特有のアヤボラを使用、濃厚な旨みが絶品
  • セイコーマートのホットシェフ … 北海道民のソウルフード、出来立て惣菜
  • 網走の居酒屋 海鮮 … ホタテ・イクラ・蟹など新鮮三昧
  • ブランジェアンジュのパン(網走) … 焼きたてクロワッサンが絶品
  • 松尾ジンギスカン … 秘伝タレで味わう羊肉、ビールとの相性抜群
  • 札幌居酒屋の刺身 … ホタテ、サーモン、イクラがぷりぷりで驚きの鮮度

1日目|成田から新千歳空港へ、北海道に到着

夕方の便で北海道入り

仕事を終えてそのまま成田空港へ向かい、夕方の便で新千歳空港に到着。空気が関東よりひんやりしていて、「これから始まる北海道旅行」への期待が一気に高まりました。

空港周辺で宿泊

この日は移動だけだったので、新千歳空港近くの宿にチェックイン。空港周辺はビジネスホテルが充実していて、翌日の早朝移動に備えるには最適です。到着日は無理に動かず、移動疲れを取るために空港周辺泊をおすすめします。

2日目|トマムから帯広・釧路へ

雲海テラスに挑戦

早朝に「星野リゾート トマム」の雲海テラスを目指しました。ゴンドラは時期や天候によって運行時間が決まっており、通常は5:00〜8:00頃の早朝のみ運行しております。事前に公式サイトで運行情報をチェックすることが必須です。
私たちは残念ながら時間を逃してしまい、ゴンドラには乗れませんでしたが、リゾート周辺には自然豊かな遊歩道があり、朝の清々しい空気の中で散歩を楽しむことができました。雲海が見られなくても、広大な北海道の大地を体感できるのがこの場所の魅力です。

扇ヶ原展望台

続いて向かったのは「扇ヶ原展望台」。十勝平野を一望できるスポットで、眼下に広がる大地は本当に雄大そのもの。天気が良ければ、地平線まで広がるパッチワークのような畑の景色が見渡せ、北海道らしいスケールを感じられます。観光客は比較的少なく、静かに景色を楽しめる隠れた名所的な存在ではないかと思います。

湖底線路

その後に訪れたのが、話題の「湖底線路」。ここはダム湖に沈んだ旧国鉄士幌線の線路跡で、水辺に消えていく線路はまるで異世界への入り口のような幻想的な光景です。

季節や水位によって線路が見え隠れするため、訪れるタイミングによって全く違う表情が楽しめます。
近年はSNSや写真愛好家の間で人気が急上昇してます。

さらにアニメや映像作品のシーンを彷彿とさせるスポットとしても注目を集めており、「アニメのワンシーンみたい」と口コミで話題になっています。鉄道ファンはもちろん、フォトスポットを探している方にもぜひ立ち寄ってほしい場所です。

別湖で足湯と自然体験

次に向かったのは大雪山国立公園内にある「然別湖」です。

大雪山国立公園に唯一存在する自然湖で、標高が高いため夏でも涼しく、透明度の高い湖水が神秘的です。湖畔には誰でも無料で利用できる足湯スポットがあり、雄大な湖を眺めながらのんびりと癒やされました。
また、然別湖ではカヌー体験やトレッキングもでき、夏はキャンプ、冬は湖上に「然別湖コタン」という氷上の村が現れるなど、季節ごとに魅力が変わる場所です。私たちは湖畔のレストランでランチをいただきましたが、透明度の高い湖を眺めながらの食事は格別でした。

タウシュベツ川橋梁

午後は「タウシュベツ川橋梁」へ向かいました。旧国鉄士幌線のコンクリートアーチ橋で、「幻の橋」とも呼ばれています。ダム湖の水位によって水没と出現を繰り返すため、見られるのは限られた時期だけです。

私たちは展望台から眺めましたが、実際に近くで見るにはガイドツアーに参加する必要があります。保存活動も続けられている貴重な遺産なので、訪れる際は現地の公式情報を確認すると安心です。

帯広名物 豚丼

その後は帯広に向かいました。ここで絶対に外せないのがご当地グルメ「豚丼」です。

帯広発祥の豚丼は、炭火で焼いた厚切りの豚肉に甘辛いタレを絡め、白ごはんに豪快にのせたボリューム満点の一品です。私は老舗「かしわ」でいただきましたが、香ばしさと甘辛ダレのバランスが絶妙で、ここで初めて北海道らしいグルメを食べたのに気づきました。

北海道グルメといえば海鮮のイメージが強いですが、帯広では「豚丼こそ名物」と地元の方々に愛され続けています。

釧路で宿泊と絶品つぶ貝を食す

夜は釧路へ移動し、「スーパーホテル釧路駅前」に宿泊しました。初日からとんでもない大移動となり、達成感もひとしおです。

夕食は釧路名物「つぶ焼き」を求め、老舗の人気店「つぶ焼きかどや」へ。ここで提供されるつぶ焼きは、一般的に知られるエゾボラではなく、「アヤボラ」と呼ばれる釧路特有のつぶ貝を使用。濃厚な旨みと心地よい歯ごたえが特徴で、まさに釧路でしか味わえない逸品です。

醤油ベースのタレでじっくり焼き上げられた熱々のつぶは、ビールとの相性も抜群です。しかも提供されるメニューは「つぶ焼き」と「醤油ラーメン」のみという潔さで、そのこだわりが美味しさを物語っています。

店内は地元客や観光客で常に賑わい、まさに釧路の夜を象徴するような活気ある雰囲気がありました。さらに釧路駅周辺には、海鮮居酒屋や昭和レトロな大衆酒場も点在しているため、はしご酒を楽しみながら釧路グルメを堪能するのもおすすめです。

3日目|摩周湖・知床半島の絶景めぐり

摩周湖 ―見渡す限り広がる大自然

この旅で最も心を揺さぶられたのが「摩周湖」でした。到着した瞬間、目の前に広がったのは“摩周ブルー”と呼ばれる澄み切った青。幸運にも霧はなく、湖面は鏡のように静まり返り、空の青と一体化していました。

空との距離、そして見渡す限り広がる大自然。そのすべてを五感で感じられ、言葉を失うほどの美しさでした。私は「ここだけは絶対にもう一度訪れたい」と思えるほど強く心に残り、旅のイチオシスポットになりました。また、摩周湖第1展望台には、絶景を眺めながら飲食できるスポットや、ベンチがありますので、そこで人休憩するのもまた特別です。

北海道旅行を計画している方には、間違いなく激推ししたい場所です。

神の小池 ― 光に照らされる神秘の泉

次に訪れた「神の小池」は、森の奥へと続く細い道を進んだ先にひっそりと現れます。透明度が驚くほど高く、太陽の光が差し込むと水面がキラキラと輝き、その名の通り「神の池」と呼ばれる所以を体感しました。まるで異世界に迷い込んだかのような幻想的な空間で、時間を忘れて見入ってしまいます。

セイコーマートでローカル昼食

知床半島へ向かう途中で立ち寄ったのが、北海道のローカルコンビニ「セイコーマート」。ここでは名物のホットシェフで作られるフライドチキンやおにぎりを購入しました。出来立ての温かいお惣菜をその場で食べられるのが魅力で、北海道民のソウルフードといっても過言ではありません。
実は関東などにも数店舗だけ展開しているそうですが、本場北海道で食べるセイコマ飯はやっぱり特別。観光途中のランチとして立ち寄るのも楽しい体験です。

フレペの滝 ― 知床の大自然を体感 ―

知床観光の最初に訪れたのは「フレペの滝」。森の小道を歩いていくと、突然目の前にオホーツク海に流れ落ちる白糸のような滝が現れます。散策中は「ヒグマに出会わないだろうか…」と少し緊張しながら進みましたが、そのスリルさえも北海道ならではの体験。実際に鹿と遭遇したり、道端にヒグマの痕跡らしきものを見つけたりと、手つかずの自然を肌で感じることができました。

知床五湖 ― 自然の息づかいを感じた、もう一度訪れたい場所

知床半島を訪れる中で、私の心に最も深く残ったのが「知床五湖」でした。到着したのは夕暮れ時、閉園間際の静かな時間帯。人影もまばらで、まるで知床の大自然を独り占めしているような贅沢な感覚に包まれました。

日中は曇り空でしたが、日没の瞬間、奇跡のように雲が晴れ、夕日が湖面を黄金色に染めていきました。その空には、山々の頂を囲むように輪っか状の雲がいくつも並び、幻想的な光景が広がっていました。

自然はその時々で全く違う表情を見せてくれます。その儚さと力強さに心を奪われ、「ここも絶対にもう一度訪れたい」と強く思いました。摩周湖と並んで、私の北海道旅で最も印象に残る“激推しスポット”です。

オシンコシンの滝と天に続く道

その後は道路沿いからも見られる「オシンコシンの滝」へ。水量豊富で迫力満点、車で気軽に立ち寄れるのも魅力です。

最後に訪れた「天に続く道展望台」では、果てしなく続く直線道路が空に吸い込まれるように伸びていました。そのスケール感は写真では伝えきれず、実際に立ってみると北海道の雄大さを改めて実感できます。

網走で海鮮ディナー

夜は網走に宿泊し、地元の居酒屋で海鮮三昧。ホタテ、イクラ、蟹など、新鮮な北海道グルメが次々と並び、どれも感動する美味しさでした。知床観光の余韻に浸りながら、最高の一日を締めくくることができました。

4日目|網走から札幌へ大移動

北海道の風を感じながら、道の上で過ごす一日

朝食は「ブランジェアンジュ」のパン

この日は朝から長距離移動。出発前に立ち寄ったのは、網走の人気ベーカリー「ブランジェアンジュ」。実は特に計画していたわけではなく、たまたま見つけたお店でしたが、これが大当たり。
クロワッサンをはじめ、どのパンも香り高く、焼きたての温もりがしっかり伝わってきます。近くの道の駅の駐車場で、北海道の澄んだ空気を感じながら食べる朝食は、まるでご馳走。広大な景色と共に味わうパンの美味しさは、何倍にも感じられました。

銀河の滝と三国峠

札幌へ向かう道中、ドライブの合間に立ち寄ったのが「銀河の滝」と「三国峠」。
銀河の滝はその名の通り、白糸のように流れ落ちる美しい滝。自然の中に響く水音が心地よく、しばし旅の疲れを忘れさせてくれました。

そして「三国峠」は、まさに北海道らしい雄大な景色が広がる場所。人も少なく、山々に囲まれた静かな空間で、ただ風の音だけが聞こえる贅沢な時間。紅葉シーズンには一面が色づき、きっと息をのむほどの絶景になるのだろうと感じました。


白金青い池

美瑛の定番観光地「白金青い池」にも立ち寄りました。ここは他のスポットと比べても観光客の数が圧倒的に多く、人気の高さを実感します。
池の水面は驚くほど青く澄み、風や光の加減で刻々と色を変える様子はまさに自然のアート。カメラ越しに見ると、さらに幻想的な青が際立ちます。
池の中に立つ木々と、その足元を包む青い水。北海道の大自然が生み出すこの風景は、ここでしか見られない特別な光景でした。

松尾ジンギスカンで昼食

お昼は「松尾ジンギスカン」へ。北海道といえば外せないご当地グルメのひとつです。
羊肉特有の香りはありますが、秘伝のタレがそれを絶妙に包み込み、噛むほどに旨味があふれ出します。ジューシーで、ご飯との相性も抜群。
さらにビールとの相性も最高で、運転を友人に任せて、つい昼から一杯。北海道の広大な景色を眺めながら味わうジンギスカンは、まさに旅の醍醐味でした。

札幌で夜の街を満喫

夜7時頃、ようやく札幌へ到着。この旅ではまだ「海鮮らしい海鮮」をしっかり味わえていなかったため、北海道名物の回転寿司を狙って予約を試みましたが、どこも満席。さらに閉店時間も重なり、残念ながら入ることができませんでした。
これは本当に悔しかったポイントのひとつです。

仕方なく選んだのは、海鮮が美味しそうな札幌市内の居酒屋。しかし、ここで出てきた刺身の美味しさに衝撃を受けました。
居酒屋で出てくるレベルをはるかに超えた新鮮さで、ホタテやサーモン、イクラのすべてがぷりぷり。脂の乗ったネタに箸が止まりませんでした。結果的に、回転寿司には行けなかったものの、最後の夜にふさわしい最高の夕食となりました。

最終日の宿泊は、一緒に観光していた友人の家へ。札幌周辺に住んでいたため、そのままお世話になり、旅の話で夜更けまで盛り上がりました。

5日目|東京へ帰路へ

最終日は昼の便で東京へ帰りました。
4泊5日の北海道旅はあっという間で、自然・食・人の温かさ、すべてが詰まった最高の時間でした。飛行機の窓から見下ろす北海道の大地を見ながら、「また必ず来よう」と心に誓いました。

まとめ:長いようで短かった北海道の旅

4泊5日の北海道旅行は、あっという間でありながら本当に濃密な時間でした。
毎日が新しい発見に満ちていて、どの瞬間も忘れられない思い出です。

特に印象に残ったのは、摩周湖と知床五湖の絶景。
同じ“湖”でもまったく違う表情を見せてくれ、霧のない摩周ブルーと夕暮れの静寂に包まれた知床五湖は、まさに旅の象徴でした。

そして何より印象的だったのは「北海道の食の美味しさ」。
釧路のつぶ焼きや松尾ジンギスカン、新鮮な海鮮など、現地で味わう料理は格別で、旅の疲れを癒してくれる最高のごちそうでした。

人生で初めての北海道でしたが、ここまで充実した旅は初めて。
自然と食べることが好きな私にとって、都会では出会えない景色と味覚に触れ、「私史上、最も印象的な旅」になりました。

今回は“常人では思いつかないほどの大移動”をしながら、有名スポットを効率よく巡る旅でした。
移動時間は長かったものの、観光地ではしっかり時間をとれ、想像以上に満喫できました。
短期間で多くの場所を回りたい方には、ぜひ今回のプランを参考にしてみてください。

次回はもう少し地域を絞り、のんびりお酒を楽しみながら美味しい海鮮を堪能する旅をしたいと思います。
また、北海道は季節ごとに異なる表情を見せてくれるので、春・秋・冬にも訪れてみたいです。

広大な自然の中を走るドライブも最高でした。
風を感じながら景色を駆け抜ける感覚は、まさに“北海道らしさ”そのもの。

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